AWSとCisco、AIエージェントのセキュリティ連携を発表
- •AWSとCiscoは、MCPサーバーおよびA2Aエージェント向けの自動セキュリティスキャンを提供するために提携した。
- •今回の連携では、Cisco AI DefenseをAWS支援のオープンソースAIレジストリに統合し、可視性の欠如という課題に対処する。
- •自動スキャンワークフローにより、企業は自律型AIシステムにおけるSOX法やGDPRなどのコンプライアンス要件への対応を簡素化できる。
AWSとCiscoは、エンタープライズ向けAIエージェントの自動セキュリティフレームワークを発表した。これは、2024年11月に登場したMCP(Model Context Protocol)サーバーや、2025年4月に開始されたA2A(Agent-to-Agent)通信プロトコルの広範な普及に伴う脆弱性に対処するものだ。これまで、可視性の欠如や手作業によるセキュリティ評価の遅延が原因で、配備までに数週間を要するケースが課題となっていた。今回の提携により、Cisco AI Defenseのスキャン技術と、AWS上で管理されるオープンソースプロジェクト「AIレジストリ」が統合され、AIコンポーネントの一元的なガバナンスが可能となる。
この統合ソリューションは、登録されたすべてのMCPサーバー、A2Aエージェント、およびAIスキルに対して自動スキャンを実行する。新しいコンポーネントが追加されると、システムはメタデータ、説明文、機能を自動分析し、プロンプトインジェクションやデータ流出、悪意のあるコードパターンなどの脅威を特定する。脆弱と判断されたコンポーネントにはセキュリティ保留タグが付与され、管理者が手動レビューを行うまで機密データやインフラへのアクセスが自動的に制限される。このプロセスにより、すべてのAIエージェント活動の監査ログが生成され、SOX法やGDPRといった規制枠組みへの適合が支援される。
技術的なスキャン手法には、既知の脅威を検出するYARA Analyzer、Amazon Bedrockのフロンティアモデルを活用したエージェントロジックのセマンティック分析を行うLLM Analyzer、およびCisco独自の解析ツールが含まれる。これらはCI/CD環境との統合をサポートしており、アセット公開前のセキュリティ評価を実現する。また、ServiceNow、Slack、Splunk、Datadogといった既存の企業システムとスキャンワークフローを連携させることで、リアルタイムのアラート通知やインシデント管理の自動化も可能だ。なお、AIレジストリはAnthropicが策定したREST API仕様と互換性を維持し、多様なMCP環境間でのフェデレーションを促進する。